星空を見上げて
私は今日梓さんに会った時のことを一部始終話した
すると桐沢さんはため息をつき
「新城くんに迫っても無理だと思い今度はアナタに近づいたわけだ
しかしホントやってることは子供ね、いい年した大学生が・・
で、新城くんは知っているの?」
「いえケータイの電源をずっと切ったままなので・・
ただマンションの1Fで話していたからコンシェルジュの方は見ていたので
そっちから彼に連絡があったかもしれません」
「ちょっと電源入れてみて?」
おそるおそる電源を入れると驚くくらいの数の着信とメールが入っていた
桐沢さんも画面を覗きびっくりしていた
そしてまたケータイが鳴りだす 画面を見ると圭介さんからだ
電話に出られずにいると「貸して」といって桐沢さんが出た
「もしもし?」
『葵か!?今どこにいる?』
「新城くんちょっと落ち着きなさい、彼女は無事だから」
『なんで葵のケータイに桐沢が出るんだ?』
「それは私が彼女と一緒に居るからよ」
『葵と代わってくれ』
「今はダメ」
『桐沢!』
彼女はケータイを持って別の部屋に入っていった
さっき話したことを圭介さんに話しているんだろう
しばらくすると桐沢さんが部屋から出てきた
「いい?まずはそっちを何とかしなさい
その間彼女は私が責任もって預かるから解決したら迎えにきなさい
いいわね?」そう言うとケータイを切った
私がぽけっと桐沢さんを見ていると大丈夫といってケータイを返してくれた
その後順番にお風呂に入ると急きょ2人だけの家飲みが始まった