星空を見上げて
「私と新城くんって一緒に入社した同期の中では1番仲がよくてね
よく2人で飲みに行ったりしたのよ
ほとんどは私が話して彼が聞き役だったけどね
まぁ仕事や夢とか恋とかホント色々話した
今は立ち位置がちょっと変わって飲むこともあまりないけど
それでも社内で顔を合わせれば挨拶したり立ち話したりして
近況を報告しあったわ
何年経っても相変わらずな彼だけどそれが新城くんだし
支社長になっても何も変わっていないことに安心した
新城くんねこの間アナタのことを話してくれたの
その時の彼はホントに良い顔をしてた
こんな顔もするんだって今更ながら知ったの、そして
彼も私と同じようにずっと一緒にいたい相手を見つけたんだなーって
思ったら嬉しくなった
ただの同期がこんなこと言うのはおかしいけど新城くんのこと宜しくね」
「冴子さんはただの同期じゃなくて大切な同期です
今ここに彼がいたらきっと同じこと言ってると思いますよ」
「そうかな?」
「そうですよ!」
そういうと顔を見合ってくすくす笑った
そしてお互いの連絡先を交換してこの日はお開きとなった