星空を見上げて

圭介さんが出ていったあと伯父さんが入ってきた

「葵ちゃんキレイだ、兄貴もきっと喜んでいるよ
圭介くんと幸せにな」

「伯父さん今まで有難うございました」そう言うと
伯父さんはちょっと涙ぐんでいた

全て準備が整いドアの前で伯父さんと待っているとゆっくりドアが開いた

中に入ると三角形の作りの室内の左右は木製の壁で
バージンロードの先はガラスばりになっている
ガラスには日差しが当たり緑色に輝く木々が見えており神秘的に感じた

そのガラス窓の前にある祭壇で圭介さんと2人
誓いの言葉を交わすと指輪の交換をし永遠の愛を誓いキスをした

ちらっと伯父さんを見るとお父さんとお母さんの写真を見せてくれた
涙が溢れそうになると圭介さんが目にキスをした
私がびっくりして彼を見ると優しく微笑んでいた

無事式が終わると教会に隣接されている会場でパーティが開かれた
伯父夫婦と圭介さんのご家族のみの出席だったが
私にはそれで十分だった

大事な人たちに身守られながら挙げる結婚式
今日のことは一生忘れないだろう


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