星空を見上げて

新城圭司


僕は新城圭司15歳、高校1年になったばかりだ
学校は兄貴の圭人と一緒だ
僕たちは学年トップという優秀さに加え双子ということで校内では一目置かれている

プラス父さん譲りのこの顔のおかげで女子にモテる
告白されない日はないくらいで毎日誰かしらに呼びだされる
告白のセリフはきまってひとめぼれとか言うんだけど
僕は外見だけで人に見られることがイヤでしょうがない
なので未だつきあった人はいない

ここだけの話だけど僕の理想の女性は料理ができ外見で人を見ない人
簡単そうでこれがなかなか難しいんだよね

いつだったか断ってもしつこく言いよってくる女子がいたが
さすがにその時はキレてしまい強く言い返してしまったことがあった
のちにその時の女子は怖かったと言ってたらしい

キレると怖いというのは家族も知っている
それは小さい頃にそういう所を両親の前で出してしまったからだ
その時の両親の悲しそうな顔を見てからは
家族の前ではそれを出すことはほとんどない
さらに圭人はそのキレる瞬間が分るようで
スイッチが入りそうになるといつも止めてくれる

圭人はいつも無愛想な顔をしているので
多少キレてもそんなに怖がられないが
普段にこにこしている僕が怒ると怖いということは気づかれつつある

そんな僕だけど心から好きだと言ってくれるモノ好きはいるのだろうか
でもまぁ先はまだまだ長い、気長に待つだけだ

そう思い今日も料理に精をだすのだが
後にこれで思わぬ道に進むことになるとは今の僕も想像できなかっただろう
そしてそれが縁で運命の人とも出会うのだがそれはかなり先の話だ


< 183 / 183 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

どっちが年上だか分らない
a.misato/著

総文字数/21,769

恋愛(ラブコメ)42ページ

表紙を見る
年上のアナタと大人の恋ができたなら
a.misato/著

総文字数/95,977

恋愛(純愛)181ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop