星空を見上げて

数回のコールで日下部さんが出た

『もしもし』

「こんにちは葵です、お忙しいところすみません」

『いや構わないよ、ひょっとしてこの間の返事?』

「はい今日会えますか?」

『うん大丈夫』

「私は何時でも構いません、日下部さんにあわせます」

『じゃあこの間のS駅の前に18時でいい?』

「はい」

『それじゃ、あとでね』そう言うと電話をきって会話を終わらせた

その後圭介さんに電話したが
仕事中らしく出なかったのでLINEにメッセージを入れておいた


さて、もう1本

『はい、もしもーし』

「こんにちは絵里さん今大丈夫ですか?」

『うん大丈夫よ
で、伯父さんとやらには会えた?』

「はい」

『良かったわね、喜んでたでしょう』


「絵里さん」

『何?』

「私、伯父さんに会うまで凄く不安だったんです
いくら記憶がないにしてもずっと音沙汰なしだったから

何を言われるか不安で・・でも顔を見たら伯父さん凄く喜んでくれて
今は行って良かったって思ってます
絵里さんにはいっぱい心配かけてすみませんでした」

『気にしないで大事な妹だもの、心配するのは当然よ』

「妹?」

『圭介とうまくいったんでしょ?てことは
いずれ圭介と結婚するんだから私の妹でしょ?』


「あの、まだそこまでは」

『圭介は1度決めるとあとは早いから覚悟しといたほうがいいわ』

「覚悟って」

『ふふ何かあったら電話して、待ってるから』

「・・分りました」

『じゃあね』

「はい」


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