星空を見上げて

しばらくすると圭介さんがスーパーに来た
私を見つけるとかわりにカートを引き歩きだす

買いモノをすませると店を出てクルマに乗りこむが
圭介さんは何も言わない、やっぱり怒ってる?

気まずくなり俯いていると

「葵」

「は、はい」と、顔を上げる

「夜はあまり1人で出歩くな、何かあったらどうするんだ?」

「ごめんなさい」

「無事だったからいいが次からは気をつけてくれ」

「・・はい」

彼に余計な心配をかけてしまった、もうちょっと慎重に行動しないと・・
落ち込んでいると


「すまない、言いすぎた」

「いえ私がいけなかったんです
よく考えれば分ることなのに、次から気をつけます」とシュンとなっていると


「それで今日は何を作ってくれるんだ?」

「え?」いきなり話題が変わってちょっと驚いた

「いろいろ食材を買いこんでいたようだからな、楽しみにしてるぞ」
と、にこにこ顔の圭介さん

うーやっぱりまだ怒ってる?
そう思うと家に着くまでの間、何を作ろうか急ぎ考えた


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