年下彼氏と甘い恋




陽太はふと、私の手元を見る。

私の腕には、野村君からもらった小さな袋がかかっていた。




「里佳子、それ何?」




そう言われてぎくっとした。

昼の森本先輩の言葉を思い出す。

森本先輩は野村君が私を好きだなんて言ったけど……

まさかね。





「どうしたの、それ?」




再び静かに聞いた陽太に、私は告げていた。




「後輩からもらったの。

きっと私が後輩の面倒を見過ぎていたから、お詫びに……」



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