年下彼氏と甘い恋





「駄目だよ!私、重いし恥ずかしいし!!」



ジタバタする私に、



「里佳子、静かにしてよ。

騒ぐと目立つよ?」



陽太はやっぱりいつも通りだ。




「里佳子が傷ついているのに、歩かせるなんて出来ないよ。

里佳子のこと、すっごくすっごく大事なんだから」




いつも通りなのに、その台詞が甘く胸に染み込み震え上がる。

陽太なのに……ずっと一緒の陽太なのに……

初めて味わう感情が溢れ出てくる。

心も身体も焦がされ、離れたくないと思ってしまう。



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