年下彼氏と甘い恋





「ちょっと、陽太!?」



どぎまぎする私に、



「乗って?」



陽太は言う。




「ほら、おんぶしてあげるよ」



「ふざけないでよ、おんぶなんて……」



「里佳子は強情だね」




私はこんなに取り乱して真っ赤で、心臓バクバク言わせているというのに、陽太は冷静で平気だ。

否応無しに私に手を回し、身体を持ち上げる。




これって……お姫様抱っこ!?

しかも、こんな大衆の前で!



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