年下彼氏と甘い恋
そんな私の暗い思考を遮ったのは、
「でも俺、里佳子のこと好きでしたよ?」
なんと、森本先輩だった。
そして、その言葉に震え上がった。
時効だと思ったのに、森本先輩はまだ覚えていたのだ。
そして、さらっと言ってしまうのだ。
「好き?」
ざわつく人々に、森本先輩は言う。
「俺、里佳子と中学同じで……」
そして、森本先輩は私を見た。
あの頃と変わらない強い瞳だった。
だけど今は強いだけではなく、優しささえ感じた。
「あの頃の里佳子も良かったけど、今の里佳子だって魅力的だな。
彼氏がいなかったら俺、狙ったのに」
「や……やめてくださいよ」
苦し紛れにそう言うのがやっとだった。
森本先輩は過去の人なのに、胸がざわつくのだった。