俺様でドSな鬼畜課長に捕まります。

…えーっとこういう時ってどうすればいいんだっけ?

なんかまだふわふわしてるし、二日酔いで頭痛いし、身体が熱い。

んー、何も言わずに帰る?

いや、でも、何もしてないし…おかしいかな?

しかも、上司だしな…。気まずくなるよね。

そんなことを考えていると、いきなり手首を掴まれた。


「…っ!」


「熱、大丈夫?」


「えっ?」


…熱?何のこと?


「なんか、タクシーに乗ったら突然熱出したから
うちに連れてきて看病したんだよ。熱、下がった?」


そう言って顔を近付けてきたと思ったら、
おでことおでこが触れ合った。


「…っ」


…顔、近い。


「まだ熱あるじゃん。熱下がるまで大人しく寝てろ。
あぁ、あと服今から洗うけど、乾くまでは帰れないから。」


顔を離し、ドアに向かいながら課長が言う。

えっー!そういえば、服はどこ?

その疑問が顔に出ていたのだろうか。

榊原課長はふっ…と笑うと衝撃的なことを言った。


「俺が全部服を脱がして身体を拭いて
新しい下着と俺の服を着せといたから。」


…そして、真っ赤になった私を残して、扉がしまった。

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