俺様でドSな鬼畜課長に捕まります。

ゆったりとした足音が聞こえてくる。


「…おい、入るぞ。」


うわっ!課長が来た!…恥ずかしい。

返事もせずに慌てて布団を頭からかぶる。

──カチャッ

ドアが開き、いい匂いがする。


「立花、飯持ってきたぞ。…おい?立花?」


クスッと課長が笑う気配がした。

…私が寝ていないことに気付いたのだろうか?


「寝た振りしても意味無いぞ。出て来い、立花。
…おーい?出て来ないと服捨てるぞ?」


…服捨てるっ?はっ!?

慌てて飛び起きるとニヤニヤと意地悪く笑う課長がいた。


「お前、面白いな。」


課長が本当に面白そうに言う。

私は恥ずかしくなって真っ赤になってしまった。


「ほら、朝飯持ってきたから食べろよ。」


と言って差し出されたお盆にはお粥が乗っている。

…課長が作ったのかな?意外過ぎるんだけど。
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