素直じゃないね
永瀬くんの傘に入れてもらった帰りから数週間が経った。
今日の天気は晴れ。
やっと、晴れてくれた。
「莉里まだ帰んないの?」
「うん。もうちょっとしてから帰る」
「帰り気をつけてよー? じゃあまた明日」
廊下で友達と別れてからわたしはそのまままっすぐに進んで、あの教室を目指す。
放課後は1日の終わりの中でとても楽しみにしている時間だ。
永瀬くんに会えるから。
永瀬くんとクラスが違うわたしは放課後ぐらいしか顔を合わせられない。