素直じゃないね
部活にも入ってなくて、バイトもしてないからお互い暇なのである。
なにも予定がない日は放課後、少し学校に残って永瀬くんと話をして帰る。
いつからか放課後は2人で過ごすようになった。
今日の天気は晴れ。
きっと、教師の窓からテニスコートを見下ろしている永瀬くんが待っててくれるはず。
「永瀬、またテニス部見てんの? 飽きない?」
「ぜーんぜん?」
「やっぱ女テニ可愛い子ばっかりー。で、永瀬のお気に入りはどの子?」
「ん? ひみつ」
窓辺に立っている永瀬くんとお友達の姿を発見。
教室の入り口に立っているわたしにまで声が届いている。
けっこう盛り上がってるっぽい。
話題は永瀬くんの好きな子の話。