素直じゃないね
ショックすぎてわたしはそうなんだの一言で返すのが精一杯だった。
誰?
どの子?
名前は?
いつから好きなの?
聞きたいこといっぱいあったけど、聞きたくないって気持ちのほうが勝った。
矛盾してる。
その横顔を見つめてると、永瀬くんごしにお友達と目があった。
反射的にニコッと笑みを浮かべてみせると、あちらも同じように返してくれる。
さすがは永瀬くんのお友達。
愛想の良さは抜群だ。
「りりちゃんもテニス部の彼見に来たの? この教室がいちばん見えやすいよなー」
「あ……」
「そいつとは、もう別れたんだよね、莉里?」
「う、うん」