素直じゃないね


一度溢れてしまったものはなかなか止められない。


明日からもこの想いは積み重なっていくんだろうな。




「さっきのごめん、もう無理ってどういう意味……?」




「あれはー……うん。今までたくさん近くにいて抱きしめたくても抱きしめられないことばっかで。もう限界だったんだ」





永瀬くんには嫌われたくないってつぶやき、きっと聞かれたと思うんだ。



それに対しての「無理」だったらどうしようって。



拒絶の無理は……痛いよ。




「ねえ、莉里」



「うん?」



「俺らもっと素直になろっか」



「……はい」




わたしのこぼれた笑みにつられたのか永瀬くんも笑う。


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