素直じゃないね
「あ……えっと、フラれちゃったね」
あは、と漏れた小さな笑い声に永瀬くんのため息がかぶさる。
「なんで笑えてんの」
「……永瀬くんが、いてくれるから」
「ふっ……。莉里ってほんと俺のこと好きだよなー」
ぽんぽんと慣れた手つきでわたしの頭を撫でてくれる。
俺のこと好きだよなーって、そんな笑顔。
目の前でしてくれるなんて。
永瀬くん、きみのことが好きだよ。
だけど、本人には恋愛感情ではなく、妹が兄を慕うような、もしくはペット感覚の好きだとそう思われてるみたい。
そんなのもうとっくに超えてるのに。
違うよって。
わたしは訂正できない。