鬼課長と鈍感女子の攻防戦(番外編追加)


「わかりました」

結局、今日も泊まることになってしまった。

とにかく明日は仕事!

早く動けるようにならなくては。

「朝飯作る。ここで待ってろ」

「着替えます」

ベッド下に下着や洋服が散らばっている。

「手伝ってやろうか?」

孝太郎さんはニヤリと不敵に笑っている。

「結構です!」

「半分冗談で半分本気なんだがな」

な、な、なに言ってるんだか!!

でも…シャワーは浴びたい。

「孝太郎さん、シャワー浴びたいです…」

「運んでやる」

大きめのブランケットを身体に巻きつけられ、お姫様抱っこされた。

「今さらですけど、重くてすみません」

恥ずかしくて、孝太郎さんの肩に顔を埋めた。

「お前、軽いぞ。もっと食え」

イヤイヤイヤ、結構食べてますよ。

先週は佐野さんとランチブッフェで食べまくり、今週は園子とケーキバイキングに行く予定。

孝太郎さん、すみません…。

心の中でもう一度謝った。



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