鬼課長と鈍感女子の攻防戦(番外編追加)
「課長、仕事…」
至近距離の課長の顔をぼーっと眺めていると、課長は耳元で囁いた。
「今日仕事終わったらファイブカフェ」
「はい」
「落ち着いたら戻って来い」
課長は颯爽と会議室を出ていった。
同時にその場にぺたんと座り込んでしまった。
「課長、甘い…」
耳が熱い。
頬も熱い。
胸のドキドキはすぐには落ち着きそうにない。
男の人が苦手なはずなのに。
課長に触れられるのは怖くない。
もっと触ってほしいとさえ思ってしまってる。
やっぱり私って変態なのかな?
頭を抱えて考え込んでしまった私は、しばらく会議室から出られなかった。