美魔女オネェに拾われたなら
「ふふ、次は私よね!私は二宮蓮二(にのみやれんじ)。みんなはレンちゃんって呼んでくれてるの!そう呼んでくれると嬉しいわ。私はヘアメイクアーティスト部門の統括マネージャーよ」


そう言って、レンさんも名刺をくれた。

確かにそう書かれていた。

レンさん見た目ワイルドなイケてるお兄さんなので、普通に女性にモテそうなのになぁ。
美形なイチさんも、きっと見た目だけならお姉様方に周りに群がられるだろうと思われる。


しかし、私の目の前にいるのは見た目は男性そのままでも中身はあっちゃんやさっちゃんと一緒なのだ。
という事は、お姉さんとして接すれば良いのだ。



「お仕事の時はレンさん、イチさんって呼ばせていただきますね!」

そう返すと


「えぇ宜しくね、夏美ちゃん!」


どうやら、このオフィスアカリはあっちゃんやさっちゃんが率いるだけあってオネェさんがいっぱい居るみたい。


でも、環境としてはみんな優しそうだし、お仕事もまだ触りだけだけど楽しんで出来てる。

なんとかやっていけそうで、私はニコッと笑って



「こちらこそ、よろしくお願いします!」


そう言って、そこに並ぶみんなに再び頭を下げたのだった。
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