心の鎮痛剤を下さい-夜間生涯学習の先生-(実話)
「本当にごめんね」

「ううん」



先生はズボンにしまいこんだ



なんだか、寂しくなって泣きそうになった。


わざと髪をなおすフリをして涙をこらえた

泣いたら先生に嫌われちゃう

重たくて面倒な女だって思われる



窓に差し込む月がとっても綺麗で


私はあの時の

月の色を、形を



絶対に忘れないだろう…。
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