社会更生ディスカッション
まさか朱莉からそんな言葉が返ってくるとは思わなくて
俺は驚いた。
「いつもコンプレックスは私にとって劣等感でしかなかった。
その中に魅力があるなんて、思いもしなくて……何も浮かばなかった」
彼女にも何か深い過去があるのかもしれない。
俺は朱莉のこと、完璧で怖いヤツだと思っていたがそんなんじゃなかった。
朱莉にだって苦手なことはあるし、点数に脅えることもあるんだ。
状況はみな同じ。
無理やり連れて来られて、死のゲームに参加させられている。
「いや、俺の方こそありがとう。じゃんけんの……」
すると、彼女は真剣な顔をして言った。
「ディスカッション中、
じゃんけんで何かを決めようとすると、大きく減点されるの」
まじ……か。
下手すりゃ死んでたのかもしれないのか。
背筋が震える。