社会更生ディスカッション
俺はさっきまとめたパワーポイントを開いた。
出来は瑛人に遙かに劣る。
それでもやって来たことに無駄はないはずだ。
震える手でマイクを持つと20分の時計が動き出す。
俺はゆっくりと話し始めた。
「こんにちは、朝井良樹と申します。
僕は3人の協力者と一緒に愛とはどんなものかというのを考えました。
初めはそれぞれが思う愛について話していたのですが、
どれもみんなが思う“愛”はバラバラで愛の概念がどんなものであるのか分かりませんでした」
俺は会議室で話した話を出来るだけ詳しく、話し始めた。
千春が懐かしいと言ったお菓子を実際に持ってきて
プレゼンテーションの間もカメラに見せながら行った。
俺にとっては、3人と一緒に考えた時間が大事なものだと考えたので、
どうやってその答えにたどり着いたのかや、
どんな議論があってこの結論に至ったかをそのまま話すことにした。