社会更生ディスカッション
「でも時間が!」
モニターの時間はすでに7分をきっている。
「まだ6分はある。時計の個数はしっかり人数分用意されているはずだ。人の波が引いてから行く方がいいよ」
瑛人はひどく落ち着いていた。
どうしてこんなに落ち着いていられるんだろう。
そう思った時、押し合いを続けていた人達が一斉に倒れ込んだ。
「な?俺だって怖いけどさ、こういう時は冷静でいられた方が勝ちなんだ」
そう、だよな。
俺は一度深呼吸して自分を落ち着かせた。
パニック状態じゃ、冷静な判断も出来ないだろう。
しっかり自分を持つんだ。
そして、残り3分切ったころ、俺と瑛人は時計を取りに向かった。
その頃にはだいぶ人の波は引いていてスムーズに取ることが出来た。
瑛人は時計を腕に付けて電源を入れる。
俺も後れを取らないように慌てて電源を入れた。