社会更生ディスカッション
頼む。
これで収まってくれ。
願うように言った言葉は虚しくも、次の言葉で返された。
「関係あります。
メモを取っているか取っていないかはその人の発言の信用性に関わる」
恐らくこの男。
みどりのことを蹴落とそうとしている。
どうしよう。
何か……。
何か今の流れをひっくり返せるような言葉を……。
頭の中で考えていた時、斎藤が言った。
「時間が無い。議論に話を戻そう」
ーーしまった。
この状況のまま、議論に戻されたら
みどりはもう発言出来なくなってしまう。
斉藤の意見によって
周りはみどりの意見を信用性のないものとして処理するだろう。
マズいことになったな。
ぱっとみどりを見ると、顔面蒼白で手が震えている。