社会更生ディスカッション
助け舟を出すべきか。
ただ出したところでそれを迷惑と捉えられたら逆に俺がピンチになってしまう。
それでも。
『ありがとう良樹……』
俺はぐっと手に力を入れてつぶやくような声で言った。
「例えば、俺なら完璧な人って少し怖いなと思います」
助け舟に乗ってくるかは分からない。
出した助け舟を彼女は沈めてしまうかもしれない。
それでも知り合いを目の前で無くすのはもう嫌だった。
すると、彼女は自信のなさそうな声で話し始めた。
「……私もよく……完璧な人だと思われます
完璧すぎて近寄れないと言われるけれど、
本当の私はそんなことが無くて、劣等感やコンプレックスの塊ばかり。
それでもコンプレックスがあることを打ち明けた時、
一人だけ友達になってくれた子がいました」