裏生徒会部+
一くんは腕を組み、目を瞑る。
「それはだな…」
「それは?」
「それは……」
「うん…?」
「………それがないことを祈るしかない!」
つまり、運次第、と。
柊也も柚希ちゃんもなんとも言えない顔をして一くんを見ている。
この空気を感じ取ったのか、一くんは勢いよく立ち上がると拳をぐっと握った。
「と、とにかく!今回は簡単なことじゃねーぞ。なんせ相手はいつきとナギだ」
「そうだね」
「そうだな」
「そうですね」
「っ……いっ、いいか、これは高難易度な依頼…S級のクエストだ!気合いれてやるぞ!おー!」
「「「…………」」」
「……俺様、自信がなくなってきた」
こうして先行き不安な一くん主催のサプライズ作戦が始まったのであった。