裏生徒会部+


時刻は19時前。

凪さんといつきくんの2人はついに7つ目…最後の紙の場所へと辿り着いた。

水族館の時のようにどこかに寄り道をすることはなく、序盤同様に効率良く、早く見つけていった。


「一くん。2人はもう最後の紙を見つけたからそこに向かうと思うけど、準備は終わった?」

『おー大丈夫だ。静音達は急いで先回りして来てくれ』

「わかった」


一くんにサプライズの場所を聞き、電話を切った。

「わかった」と返事をしたものの、先回りとなると走らなくてはいけない。

私はいいとしても、果たして柊也は走ってくれるのか。

…それに走って行くということは……


「一はなんだって?」

「準備が出来たから私達は先回りして来てだって。住所も教えてもらったよ」

「先回り?つーことは走らねぇとだよな」

「うん。そうだけど…走るの?」

「しょうがねぇだろ。いつき達より先に行くなら歩いてたら間に合わねぇ」


柊也は溜め息を吐くも、どうやら走って行く気はあるようだ。

私は手元へと目線を落とした。

…そう。走って行くということはもうこの時間はお終いということだ。

さすがに手を繋いだまま走るというわけには行かない。

いや、走らなかったとしてもこの時間は終わりが近づいていた。


「……今度行くか」

「え?」

「今日行った水族館。まともに見れなかっただろ」


急にどうしたのかと顔を上げて柊也を見るが、全く此方を見ていない。

もしかして、だけど私がこの時間が終わるのを寂しがっているって気づかれた…?


「嫌ならいかなくてもいい」

「えっううん!嫌なわけがない!行くっ!」

「ん。じゃ、とりあえず今は一のとこに行くぞ」

「うん。あの…柊也」

「何?」

「ありがとう」

「…別に」


いつも通り素っ気なく返事をする。

優しいのか冷たいのか本当によくわからないな、柊也は。

でも、次の約束が出来て嬉しい。

こうして私と柊也は急いで一くんの元へと向かった。


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