裏生徒会部+
いつきくんは普段から料理はしているが、洋食ばかりで和食を作ったことはほとんどなく…
そのために和食を美味しく作れる人を探し、教えてもらいたいと。
「この学校で料理の達人といえばやっぱり姫ちゃん先輩ですよね」
「そうだね。姫路くんなら間違いないね」
「ではその姫路さんをご紹介していただけますか?」
「もちろん。ちょっと連絡取ってみるね」
携帯を取り出し、早速姫路くんに電話をする。
姫路くんは1週間程前に裏生徒会部へと依頼をしに来た人で、その時に知り合った。
家庭科部の部長で、料理や裁縫などどれもプロ並みにうまく、完璧に極めている。
その反面、少しドジや天然なところがあり、名前に「姫」が入っていることから皆からは「姫(ちゃん)」と呼ばれている人だ。
スラッとした背の高い男の子だけど。
連絡を取ると、姫路くんは快く了承してくれた。
「じゃ、家庭科部に行こう。柊也と柚希ちゃんは留守番をお願い出来るかな?」
「はい!お任せください!」
「ん」
キリッと返事をしてくれる柚希ちゃんと適当に返事をする柊也。
「俺はそろそろサッカー部のほうに行くので。いつき先輩、頑張ってくださいねー」
「えぇ。今度試食をお願いします」
「もちろんです。じゃ」
悠くんはサッカー部へと戻り、私といつきくんは家庭科部へと向かった。