この世界は7で終わる
「おやおや、これは珍しいお客人だ」
この第一声は私達にとっては本当の第一声だった。
私のものでもルカのものでもない音色。少し老いた、それでいて深みのあるーー・・これは人の声だと頭が認識するのに数秒は要していた。
私達が同時に振り向けば、そこには見知らぬ人。
その邂逅を予期していたかのようにそよ風が過ぎていく。その一瞬で香ったものは、ルカのものと似ていた。
「何処から来たのかね?お若い人」
ご老体だろうか、はっきりは分からないけれど確かに歳を重ねた人の出で立ちだった。この人を取り巻く空気はどこか優しい。