この世界は7で終わる
でもやっぱりルカはルカで、最後私の手を引くのは結局彼なのだろう。そしてその手に私も手を添えて一緒に歩ければそれでいい。
「結婚はいつだね?」
「24日に」
「…そうか、二人にとって最良の日になることを願おう」
これも何かの縁。本当ならヤコフさんにも見届けてほしかった。でもきっとそれを口にしては、この優しい人を冒涜してしまうように思った。
視界の端でぎこちなく動く腕。今にも折れてしまいそうに、それでも私が淹れた紅茶をゆっくりと味わいながらーー・・
「幸せかい?」
強く暖かい目をしていた。
きっとその問いに答え得るには、私達が過ごした時間はあまりにも少ない。それでも互いに目配せも、何かを交わしたわけでもなく、
「幸せです」
「幸せだよ」
ーーー・・迷いなく無垢に紡いだその言葉に、ただただ嬉しそうに微笑んでいた。
今日が今日であったことに感謝をした。まだ見ぬモノやまだ見ぬ人との出会いは何物にも代え難かった。