HiDdEn PaRt
「きーらーらーちゃん!」
そう言ってニッコリ笑うこの子は、真由美。
さっきから何度も呼んでいた、と頬をふくらませながら言うので、
「あっ、、ごめんごめん。」
って謝った。
「なにぼけてんの~??」
私の顔をのぞき込む真由美。
「ちょっと、考え事。」
そう言って、ふふっと笑った。
「ふ〜ん、、何考えてんだっ全く~!私の話を聞けい!」
こらっと、頭をコツンとする真由美の手を軽く握って離した。
真由美は、可愛い
雰囲気も女の子らしく、仕草も女の子らしい子だ。
正直、嫌いだ。
「何の話だったのー?」
とかいう私だが、真由美ほど、とはいかなくとも
女の子らしい、清楚女子を演じている。
「だーかーら!昨日、よく通る道の路地裏で殺人事件あったんだってば!!」
ああ、なんだその話か。
と思ったが、ここは
「ええ!???本当に?」
と驚いて見せた。
その声で、周りの視線が集まる。
「え?なになにどうしたの?」
「どうした?」
「なんかあったのか?」
「ええなにー?」
と、男女ともに集まる始末。
「どうしたんだ?きらら。」
その中でも、私の頭の上にぽんと手を置いて来て際立つイケメンは
ヒロ。
学校一のイケメンと称されている。
ああちなみに、私は学校一の美女と言われている。
性格もつくってるために男女ともにモテている。


