先輩から逃げる方法を探しています。


何週間にも渡り「話があるから顔を出して」と先生は先輩に連絡をしていた。

そして今日、やっと先生のところへと来てくれたらしい。

先輩も先輩だが、先生も先生だ。

よく何週間も諦めなかったと感心する。


「しゅがーちゃんうざすぎ~。一体何の用事?」

「松木くん。部活に入りましょう」

「はぁ?」


唐突な先生の発言に対し、もちろん先輩は断った。

が、何週間も連絡をした先生が容易く諦めるわけがない。


「天文部だから毎日活動しなくてもいいわ」

「へぇ~」

「それと伊坂さんにも入ってもらうつもりなの」


先程まで全く興味なさ気にそっぽを向いて聞いていた先輩だが、私の名前を出すと先生の方を向いたらしい。


「ふーん。翼ちゃんがねぇ…」

「どう?どうっ!?それならいいでしょ?」

「うーん…どうしよっかな~」

「勿論、伊坂さんが入らなかったら松木くんも入らなくていいわ。先生もこれ以上入りなさいとは言わない。さぁ、どうする?」

「…しょうがないなぁ。その条件に乗ってあげる」


これが1時間前に起きた出来事だ。

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