契約書は婚姻届
部屋に戻り、名刺に書かれていた先にメッセージを送ってみることにしたが、なにを書いていいのか悩む。
打っては消し、消しては打ちを繰り返し。
“こんにちは。
このあいだはありがとう”
とりあえず、それだけ打って送るとすぐに既読になった。
“こちらこそ、お買い上げ、ありがとうございます(笑)
まさか、押部の奥様が朋香だなんて思わなかったよ”
確かに、知り合いの誰もが朋香が押部の奥様になるなんて想像もしなかっただろう。
“いろいろあってね。
雪也はいま、どうしてるの?”
“俺はいまだに独身。
いまは仕事が楽しいかな”
独身、その言葉に一瞬だけ胸がとくんといった気がしたが、気づかないふり。
“そうなんだ”
“今度、ゆっくり話せないか。
サークルのメンバー、朋香と連絡取れないって心配してたぞ”
打っては消し、消しては打ちを繰り返し。
“こんにちは。
このあいだはありがとう”
とりあえず、それだけ打って送るとすぐに既読になった。
“こちらこそ、お買い上げ、ありがとうございます(笑)
まさか、押部の奥様が朋香だなんて思わなかったよ”
確かに、知り合いの誰もが朋香が押部の奥様になるなんて想像もしなかっただろう。
“いろいろあってね。
雪也はいま、どうしてるの?”
“俺はいまだに独身。
いまは仕事が楽しいかな”
独身、その言葉に一瞬だけ胸がとくんといった気がしたが、気づかないふり。
“そうなんだ”
“今度、ゆっくり話せないか。
サークルのメンバー、朋香と連絡取れないって心配してたぞ”