棘
小学校4年
「でっかい!でっかい!」
恒例行事になっていた。休み時間に男子が私の席を取り囲んで、私を見てゲラゲラ笑っている。
「桜坂さん、黙ってないで言い返すことも必要だよ?」
担任が言った。
相談するのは、とても勇気が要った。
自分の気持ちを人に伝えるのが苦手だ。
毎日毎日のでっかいでっかいは終わらない。
意を決して終わりの会で言ってみることにした。
「みんな、静かにしなさい。」
「桜坂、声ちっせー。俺早く帰りたいんだけど!」
「終わりの会で言わなきゃいけないこと?あたしも早く帰りたい。早くしてよ。」
私の声は、みんなの声にいとも簡単に掻き消されてしまう。
声を張ることができない。
もう、「何もありません。」と座りたくなってしまう。
でも、頑張るんだ。
一瞬、静かになった。今がチャンスだ。
男子が……
私を……
言えた。
「本当なの?男子!」
「せんせー、俺らは、雲を見て、でっかいと言ったんです。」
「桜坂さんの勘違いです。」
その日の終わりの会は、ここで終わった。
恒例行事になっていた。休み時間に男子が私の席を取り囲んで、私を見てゲラゲラ笑っている。
「桜坂さん、黙ってないで言い返すことも必要だよ?」
担任が言った。
相談するのは、とても勇気が要った。
自分の気持ちを人に伝えるのが苦手だ。
毎日毎日のでっかいでっかいは終わらない。
意を決して終わりの会で言ってみることにした。
「みんな、静かにしなさい。」
「桜坂、声ちっせー。俺早く帰りたいんだけど!」
「終わりの会で言わなきゃいけないこと?あたしも早く帰りたい。早くしてよ。」
私の声は、みんなの声にいとも簡単に掻き消されてしまう。
声を張ることができない。
もう、「何もありません。」と座りたくなってしまう。
でも、頑張るんだ。
一瞬、静かになった。今がチャンスだ。
男子が……
私を……
言えた。
「本当なの?男子!」
「せんせー、俺らは、雲を見て、でっかいと言ったんです。」
「桜坂さんの勘違いです。」
その日の終わりの会は、ここで終わった。