女人天国
「なんか恥ずかしいんだけど…」

「このままキスでもしちゃう?」

悪戯に笑うゆうきの腕を由良は叩いた。

もちろんまったく痛くないのだけど。



救護室で手当をしてもらうと、シートへ戻った。

由良はそのままシートで荷物番、ゆうきは昼食を買ってくることになった。

「じゃ、行ってくるね。変な奴についていったらダメだよ?」

「子供じゃないよ」

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