女人天国
ゆうきは由良を抱きかかえた。

いわゆるお姫様抱っこで宙に浮いた由良は手足をばたつかせた。

「大丈夫!歩けるから!」

「由良は気にしないで」

ゆうきはそのまま砂浜を歩いた。

だがやはりその姿は目立つわけで。

ゆうきと由良は注目の的となっていた。

他の生徒は目の保養と言わんばかりに二人の姿を見つめる。

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