女人天国
「ほら、由良ちゃんはいいって言ってるじゃん」

由良の名前を気安く呼ぶなという思いを込めて男を睨みつけた。

「せっかくだしさ、ちょっとだけやろ?」

由良がゆうきの腕を引っ張った。

こうなるとゆうきも頷かざるをえない。

「分かった」

「そうこなくっちゃ!」

指を鳴らして黒髪男は自己紹介をした。

「俺の名前は上村隆」

茶髪の方も続いた。

「俺は中野雄大」

こうしてビーチバレー対決の幕が上がった。


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