女人天国
だがそんなこと、うだうだ悩んでいたところで何も生まれてこない。

もうどうにでもなれ!だ。

ゆうきはガバっと起き上がると洗面所に向かった。

「ちょっと出かけてくるね」

シャワーを浴びている華に一言声をかけ、部屋を出た。

点呼は十時。

今は八時二十分。

幸いにも由良の部屋は同じ階なので、移動は少なくて済む。

教師に見つからないよう、慎重に行動しなければ。

まあ、見つかったとしても女教師なら説き伏せて終わりだが。
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