女人天国
角を曲がり姿が見えなくなったのを確認すると、ゆうきはそっとドアを開けた。

「まさか上手くいくなんて…。ラッキー」

ドアを閉めるとき、ゆうきは咄嗟にガムの銀紙を鍵穴に詰め込んだのだ。

「まだまだだな。瑞生も」

鼻歌を歌いながらゆうきはメインルームへ向かった。

洗面所には鍵が掛っていると瑞生が言っていた。

「ま、関係ないけど」

ゆうきは躊躇わずドレッサーの引出しを開けた。

すると中には一つの鍵が。

実は洗面所の鍵はスペアがある。

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