君はガーディアン ―敬語男子と♪ドキドキ同居生活―
もう、私も征治さんも開き直って言ってしまった。
「つまり、僕がおじゃま虫ってわけね、……でも、出て行かないからね!」
礼門は言い切って、最期にぽつりと、こう付け加えた。
「……二人が、正式に結婚するまでは」
思いがけずに出た『結婚』という単語に、私も征治さんも揃って赤面したが、礼門がしめくくるように続けた。
「父さんと母さんがいない今、僕が姉さんの唯一の家族なんだから、わかった?」
礼門の言葉、『家族』お母さん、私、一人で生きる覚悟もしてきたつもりだけど、誰かと一緒い生きていってもいいかな。
心の中でそう思いながら、私は征治さんの手を、きゅ、と、握った。
(終)
「つまり、僕がおじゃま虫ってわけね、……でも、出て行かないからね!」
礼門は言い切って、最期にぽつりと、こう付け加えた。
「……二人が、正式に結婚するまでは」
思いがけずに出た『結婚』という単語に、私も征治さんも揃って赤面したが、礼門がしめくくるように続けた。
「父さんと母さんがいない今、僕が姉さんの唯一の家族なんだから、わかった?」
礼門の言葉、『家族』お母さん、私、一人で生きる覚悟もしてきたつもりだけど、誰かと一緒い生きていってもいいかな。
心の中でそう思いながら、私は征治さんの手を、きゅ、と、握った。
(終)


