ヒトリノセカイ


ライブハウスに入り込む。

アマチュアだからか、想像してたほどの人はいなくて、

割と前のほうのテーブルについて座った。

っていうか、座って観れちゃうんだな。



ギリギリに到着したから、すぐに演奏は始まった。

演奏だけ。

しっとりとした曲調。

そして、すっと誰かがステージに現われた。

白い衣装に包まれた長身が目を引く。

そして、マイクの前にたどり着くと、目を閉じて、歌いだした。

油断してた。

魂に響いた。

通る、澄んだ声。

完璧な音程。

正統派な歌声。

聞き惚れた。

まったりと、時間が流れていく。
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