2度目のFirst Love
彼女、観に来てたんだ。


試合開始のブザーが鳴ってハッとした。


こんな間近で試合観るの久しぶり！


つい秋生の姿を目で追ってしまう。



「うーちゃん！！」



だから誤魔化すように必死にうーちゃんを応援した。


うーちゃんの投げたボールがきまり、早くもうちが得点を取った。



「右京の奴今日調子良さそう」

「心ちゃんが居るからじゃん？」



ニヤニヤしている恭平の肩を叩いた。


愛は真剣な顔で試合をみつめ、スコアをとっている。


こんなにたくさん部員がいるのに一人でマネージャーやってるんだよね？


大変そう。


あっ＿＿！


うーちゃんと秋生が激しくぶつかって二人とも倒れた。


二人とも直ぐに立ち上がって怪我はなさそうだ。


良かった。



「珍しい」

「え？」



愛が呟いた。



「早瀬のプレーってなんていうかいつもスマート？で周りをよく見てるから相手がぶつかってこようとしても上手く避けるし、ましてや自分から当たる事はないんだよね。 だからあんな風にぶつかって倒れるところ初めて見たかも」

「そうなの？」



いつもと様子が違うって事？


体調良くないとか？





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