2度目のFirst Love
第6話 迷走
「ヒドイ顔……」



電車のガラスに映る自分の顔にげんなり。


ブッサイク。


昨日は結局秋生に返事が出来なかった。


イエスともノーとも言えないとか…私ってば最悪な奴だよね。


なんか、学校行きたくないな……。


かといって行きたい場所もない。


早く放課後になればいいのに。


バイトの時間が癒しの時間になっていた。


教室に入ると、愛を見つけた。



「おはよぉ。 もう教室にいるなんて珍しいね」

「おっはよー! 体育館の点検だとかでいつより早く終わったー」

「そうなんだ。 うーちゃんたちは?」

「売店寄ってくるってさ。 それよりどったの? その顔」



いつもよりしっかり目に化粧したけどやっぱバレるよね。


目、パンパンだし。



「早瀬となんかあった?」

「え!? 何で!?」

「わかりやす!」



そう言って愛はお腹を抱えて笑った。


なんか恥ずかしい。



「昨日早瀬と遊び行ってたじゃん。 って事は早瀬関係っしょ」



あ……うん、そうなるよね。


昨日の出来事を話したら、愛のでっかい叫び声が教室に響き渡った。





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