守ってあげたい 【完】
『お、はよ。
 早いね』


クラスの人に会わずに済むように、
私はいつもよりも20分早く、
登校していたのに。


・・いつから、いたの?


『1週間、授業受けなくて済むなんて。
 むしろラッキ―?みたいな・・』


へへっと笑って黒男子の前を通り過ぎると、
ガシっと腕をつかまれた。


その手の力強さに、
思わず体が固まる。
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