守ってあげたい 【完】



―――世の中は、不公平だ。
  指示した天野さんは守られて、
  私は謹慎処分。
  誰もが今回の首謀者は天野さんだと
  知っているのに。
  なんの処罰もないされない。
  ただの、一般生徒の私じゃ、
  戦うことすら、できない―――
  




どれくらい
雨に打たれていたんだろう。


気がつくと
黒男子が
黒いパーカーを広げ、
私を雨から守ってくれていた。


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