守ってあげたい 【完】
『いいの。
 自由に、キレイな羽で
 飛んで欲しかったから。
 いつかまた、逢えるよ』


カスミは、バッと羽を広げる
ジェスチャーをして、
教室の窓から青空を見上げた。


寒くて
冷たい風が吹き込んできたけれど

見上げた空は
邪魔するものはひとつもない、
見事な青い空だった。
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