守ってあげたい 【完】
本当は、話もしたくないんだけど。
ここで無視しても仕方ないし。
私は立ち止まって振り返った。


「あたし、この始業式が終わったら
 ニュージーランドに留学するから」


肩までの長い髪の毛を掻き上げて
サラッと言った。


『次は。
 向こうでは。
 好きな人を傷つけるようなことは
 しないで』
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