もう一度、恋して下さい!
春海ちゃんの言葉を思い出した



証拠




そうだ! パシャ!




写真を撮り


中村さんを追いかけた






「中村さん!どうしてあんなの貼るの?」

「皆に知って貰う為よ!」

「ねぇ?本当に晄さんが好きなの?」

「ええ!かっこいいもの!
だから!あんたが邪魔なのよ!!!」


言ってから、私の袖を引っ張る

ぐいぐいと連れて行かれた会社の中庭
そこにあったバケツの水を頭からかけられた

資料を入れた鞄が遠くにあって良かったと
こんな状況でも冷静だった


これくらい、余裕!






「男に媚びてきたようなあんたが
この会社にいること自体むかつく!!
私の彼氏にちょっかい出さないで!!!」




中村さんが去っていく
鞄からは、春海ちゃんからだろう
電話が鳴り続けていた










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