俺の花嫁~セレブ社長と愛され結婚!?~
「……大河って、やっぱり社長だったんだね」
「は? 今さらなに言ってんだ?」
「スーツ、初めて見たから」
「……そうだっけ?」
大河は自分の胸もとのあたりをまじまじと見て、首を傾げた。
「格好よくて、惚れ直した、とか?」
「馬子にも衣装だなって思った」
「お前さぁ……」
もちろん本当はそんなこと思っていないけれど、ピシッとしていつもより恰好いいだなんて、悔しいから絶対言ってやらないと心の中で呟いた。
私の嘘を信じた大河は、ずるっと背筋をだらしなく崩して空を見上げ続ける。
しばらく私たちは無言で空を眺めていた。
どれくらい経っただろうか。ぽつりと、大河が切り出した。
「莉依。帰ろう」
「嫌」
再び会話が途切れて、沈黙が私たちを包む。
けれど、急に大河が背筋を伸ばし、私の方を覗き込んできた。
「……ずっとここにいても、仕方ないだろ」
「……私だって、好きでこんなところにいるわけじゃない」
家に帰ったが最後、現実から逃げられなくなる。
きっとお父さんはあのお見合い写真の人に電話して、結婚OKですって伝えてしまう。
「は? 今さらなに言ってんだ?」
「スーツ、初めて見たから」
「……そうだっけ?」
大河は自分の胸もとのあたりをまじまじと見て、首を傾げた。
「格好よくて、惚れ直した、とか?」
「馬子にも衣装だなって思った」
「お前さぁ……」
もちろん本当はそんなこと思っていないけれど、ピシッとしていつもより恰好いいだなんて、悔しいから絶対言ってやらないと心の中で呟いた。
私の嘘を信じた大河は、ずるっと背筋をだらしなく崩して空を見上げ続ける。
しばらく私たちは無言で空を眺めていた。
どれくらい経っただろうか。ぽつりと、大河が切り出した。
「莉依。帰ろう」
「嫌」
再び会話が途切れて、沈黙が私たちを包む。
けれど、急に大河が背筋を伸ばし、私の方を覗き込んできた。
「……ずっとここにいても、仕方ないだろ」
「……私だって、好きでこんなところにいるわけじゃない」
家に帰ったが最後、現実から逃げられなくなる。
きっとお父さんはあのお見合い写真の人に電話して、結婚OKですって伝えてしまう。